住宅保障制度 10年保障!? 必要?!どうなの?


2006.10.3
ジェイです。

よく質問を受けるのですが、住宅10年保障制度のことですが、これは、設計事務所がするものではなく、工事会社さんが住宅保障機構に登録し、登録料や基金などを支払い10年間、ある特定の部位につぃて保障してくれると言うものです。ですから、それを望まれる方は、そのようなことを話してもらえれば、登録している工務店などに工事を依頼することは可能です。

また、10年保障とは何でも間でも無償で行うものではありません。保障協会に加入している建設会社が倒産・廃業した場合に保障協会が保障を受け継ぐもので、保障協会が欠陥内容を検討してからでないと保障は受けられない場合があります。
基礎・骨組みなどが規定どうり施行されていれば欠陥になることはありません。

長期保証の例(戸建・共同住宅)
10年●基礎の著しい沈下
10年●基礎・柱・はり・壁のひび割れ
10年●床の傾斜、たわみ、破損
10年●壁の傾斜、たわみ、破損、雨漏れ
10年●屋根からの雨漏れ
10年●土台・柱の傾斜、たわみ、破損・・・等

短期保証の例(戸建住宅)
1-2年●仕上げの剥離
1-2年●建具の変形
1-2年●浴室の水漏れ
1-2年●設備の不良・・・等

短期保証の例(共同住宅)
2年●タイル・石張りの剥離
2年●建具・設備の不具合等

ただ、ここでこれは、私の私見ですが、普通の良心的な工務店ならば、保障する箇所が、10年間で壊れるような部位とは思えないところが多く、また、私達は、これまでたくさんの工事会社と付き合い、現在では、私達がしっかりチェックしているので、そのようなことは、殆ど考えにくいです。そして、今いくつかの信頼して工事を依頼している工務店は、何かあれば、自分たちのプライドで自主的に直す気持ちのあるところですので必要あるとは思えません。ですので、ちゃんと仕事しているところには、大きなお世話です。わざわざ、天下り官僚にお金を支払うことはないのでは?! また、これは、地震時の保障とは別なのです。それには、また別の費用が掛かります。ただ、完成後、私達が、ときどき問題になることは、結露です。これは、建てる場所や住まい方や素材によりかなり差がでます。ただ、当初から特定するのは、かなり難しいのでメンテナンス対応になることもありますが、私達は、完成時に最大限、後で問題にならないように設計し、施工チェックをすることが一番と思っております。出来上がり勝負。結局、保障しようがしまいが、工事会社が、倒産したらとっても大変になるし、腕がよくないところや手抜き工事などをするようなところに依頼したらその後の結末は、どちらにしても大きなトラブルなります。

ここで、みなさんに少しだけ理解していただきたいのは、住宅に車や飛行機ほどの精度を求めるのは無理で木材の性質を十分把握しながら施工しつつも一本一本、一枚一枚が多少異なり『くるい』(変化)を生じることと。そしてまた、精神誠意、うそ偽りなく正しく施工をしている職人の方々もたくさん居るので、ほんのわずかな悪徳工務店やそのヤカラのために出来た保障制度?!などに惑わされないでほしいと思います。その道のプロ達は、世の中の一見良いことに思えること(制度やTV番組)も冷ややかに診ています。制度だけでは、安心は買えないと思います。単純に専門家に相談すれば済みます。
残念ながら消費者のウケ狙いやお金の更に掛かることをまた誰かが考えだしと・・・・。
でも、建て売りやマンション、ハウスメーカーなど第三者的な建築士のチェック機能がない場合は、くれぐれも気おつけてください。

“住宅保障制度 10年保障!? 必要?!どうなの?” への1件のコメント

  1. Buka より:

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