自然エネルギーで家を造る!?・・・夏涼しい家


いろいろな新聞、雑誌、TVで自然エネルギー、再生可能エネルギー、メガソーラー、ECO住宅などと言う言葉をよく耳にします。私は、およそ25年前に米国のアリゾナ州立大学でまさにその分野を専門とし、日本に帰ってきました。当時、その多くの先端的な知識や取り組みは、日本の行政の方々や大学においても原子力発電やガソリン火力発電の利権構造で置き去りにされたと言ってもよいでしょう。本当に残念です・・・この国は。わずかな心ある人達がこの考え方に賛同してくださって25年前から変わらず自然エネルギーをベースに、そして大事にした建築計画(ビルから住宅まで)を実践してきましので、最近の報道は、なんで今さらと言う感じです。また、頭の四角い人達は、すぐにそれをお金に換算したり、商品として売り出そうとしたり、政治的なお題目にしようとしたりして、相変わらずのその場限りの言動や、本当にその分野を熟知した者を飛び越えて知識がないのにテレビに出る専門家らしき人に意見を聞いたりしていて・・・なんとも困ったものだと感じております。そのような流行に流されず、住まいを少しでも涼しく暮らす方法をお知らせしておきます。これから住宅を造られる方々は特に参考ししてください。
殆ど知られていない方法もあります。

1)硬い素材の内装にする。  石やレンガやタイルなど硬い素材は、冷たく感じます。茶碗と割はしを用意してくださって両方に触れると必ずと言っていいほど茶碗の方が冷たいはずです。これは、空気を含む量がとても少ないのと質量が重いので冷たく感じるのです。つまり、室内の床をやさしい感じのテラコッタタイルや瓦タイルなどを敷くと室内体感気温が2~3度下がりとてもひんやり気持ちが良いです。子ども、犬、猫は、特に大喜びです。また木造でも可能です。
2007撮影4

もちろん、壁でも大丈夫です。
和田レンガ壁

2)庇やよしずなどを付けて日差しをカットする。 やはり、庇を付け南側の日差しを入れないことがまず第一で基本です。これは、可動オーニングも便利で冬の日差ししを取り入れることができます。1)での硬い素材に日差しがさしてしまうことは絶対に避けなければなりません。さらに大事なことは、朝と夕方の日差しが入ってくるのをカットする可動なスダレやヨシズを窓の外側に取り付けることです。ヨシズの方が太いので入射する量が少なく、また太陽の角度が高い場合は、その太さのため殆ど室内に入って来ません。特にヨシズは、垂直に下げることが大事です。窓からの日差しの85%ぐらいはカットしてくれます。有るのと無いのとでは、室内温度が2~3度違います。クーラーも28度設定で十分です。
yoshizu2
これから新築される場合は、窓の上下に取り付け金物を設置するようにした方が良いでしょう。1~2万円で済みます。工務店に頼むと窓の大きさに合わせてヨシズを切断してくれて綺麗に出来上がります。

3)熱線反射ガラスで直射日光を跳ね返す。 これは、中高層のマンションの場合で窓の外によしずなどを取り付けられない場合が有効です。ただ、冬の暖かい日差しもカットしてしまうので・・・・ちょっと考え物ですが。

4)自然通風を利用する。 これは、基本中の基本ですが、特に高台エリアの方々にはとても有効です。夏の間、クーラーを2~3回しか使わない家も今までに4~5件あります。もちろん、簡単に設計を済ませてしまう家はダメです。十分に調査検討をして設置窓の位置を考え、風の抜け道を設計に盛り込む必要があります。
上村邸全体コンセプト図J風2

5)地中の冷気を引き出す。 地中は、井戸水の冷たさで分かる通り、有効に冷気を室内に持ち込むことが可能です。ただ、5~6M下まで通気管を差し込み、ゆっくり空気の循環をしないと長い時間熱交換しません。つまりすぐに管が暖まってしまいます。また、管内部で結露もするため除湿をする装置も必要になります。
パイプの太さにもよりますが、この方式で涼しい空気を室内に持ち込むだけで部屋によっては2~3度下げることは可能です。私たちは、実験を繰り返し進めて参りますのでご協力ください。費用は、内容にもよりますが、50万円ぐらいです。試す価値はあります。

6)その他、雨水散水システムを作るなどなど・・・・また更新します。

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